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面接で短所を聞かれたら、『おせっかい』と素直に答えるべき?【自己PRに活かすコツ】

面接_短所_おせっかい
「面接で短所を聞かれたら素直におせっかいと答えるべき・・・?」

そう心配されるのも無理ありません。自分が評価されるという場で、わざわざ自分の弱点をおおっぴらにしたいと思う人なんてなかなかいません。自分をよく見せようと思ったら、悪いところはできるだけ隠そうとするものです。

しかし、面接においては「あなたの短所はなんですか」という質問があります。どれだけ隠そうとしていても、質問としてある以上対応を迫られます。しかも、大変なことにこの質問は自分の評価に大きく影響を及ぼします。

さて、いざその質問が来たとき、あなたは素直に「おせっかいであること」を答えますか?

おせっかいでも大丈夫?

面接で自分の短所を聞かれ、「おせっかいであること」と答えていいかどうかはときと場合によるでしょう。確かに、一般的にはおせっかいにはあまり良いイメージがありません。むしろ、「独善的」「差し出がましい」「強引」という印象があります。

しかし、一方でおせっかいには「面倒見がいい」「人見知りをしない」といった要素も含まれています。決して悪い回答とは断定できない場合も多く、面接の雰囲気によってはプラスに働くこともあるでしょう。

面接官が面接で短所を聞く理由

就活に限ったことではありませんが、このような方法を考えるときは「相手が求めるもの」を認識しておくことが大切です。
面接官が短所を聞くにあたって求めていることは以下に集約されます。

  1. 「就活生が自分を客観視できているか」
  2. 「業務に就くにあたって致命的な短所はないか」
  3. 「問題が起きたときに解決する能力があるか」

というのも、企業が新卒採用の基準として、「人柄」を重視しているのは『就職白書』によって明らかにされていますが、その理由については以下のようなものが挙げられます。

  1. 「一緒に働きたいと思える人材がほしい」
  2. 「入社後活躍してくれる人材がほしい」

参照:就職白書2018

このような課題の解決法として、企業は長期的な視点からポテンシャルで採用する考えを導入しています。そのポテンシャルを見極める手段として重要なカギとなるのが「人柄」というわけです。
一般的に、現在の能力やスキルで判断したほうが即戦力としては良い場合もありますが、専門的な知識力や技術力が必要な場合を除いて、大学までに得た知識や経験にそれほど個人差はないと考えられています。実は社会に出てから最も差が出るのは「その人個人の考え方や価値観、姿勢」といった部分で、どれだけ社会経験の中から吸収し活かしていけるかにかかっています。
そうした意味で、「人柄」は重視されてしかるべきものですが、とはいえ、職種によって求められる人柄は異なります。それでも、企業の面接官にとって、就活生が自分の短所に向き合う姿勢は、誠実さや自己分析能力、問題解決への意欲などを判断するのには絶好の材料といえるでしょう。

短所は素直に答えるべきか

面接で避けたいのは、短所を聞かれて「ありません」と答えてしまうことです。確かに、ネガティブな部分を答えたら、自分への評価が下がるのではないかと心配です。しかし、短所のない人間など恐らく存在しないでしょう。
「ない」という答えは、嘘か不誠実、または自己認識が低いと判断されるので、かえって評価は低くなります。質問に対しては誠実に回答すべきです。そのかわり、ストレートすぎる言い回しには気をつけましょう。上手な言い回しを考え、好印象を与えられるように工夫します。

おせっかいの上手な伝え方

短所を伝える方法として、「エピソードを盛り込む」ことが大切です。普通に「おせっかいであること」と答えれば、それは単なる欠点でしかありません。

しかし、「自分は大学時代、あまり親しくなかった後輩でも悩んでいる姿を見ていると、いてもたってもいられませんでした。それで、つい話しかけるなどして、手間を増やしていました」といったエピソードが加わればどうでしょう。あまり悪い印象を受ける面接官はいないでしょう。
どんな短所を答えるかはあまり重要ではありません。面接官は「自己の短所をどう受け止め、どう対処しているかを答えること」をはるかに重要視しています。文脈に沿って回答し、ポジティブな印象を与えるよう心がけましょう。

おせっかいを伝えるときのポイント

自分がおせっかいであることを伝えるのは、誠実であることはわかっているものの、いざとなると、面接官に悪い印象を与えてしまうのではないかと不安になります。しかし、以下のポイントを意識することでマイナス面が軽減されることや、逆に好印象を抱かれることも可能です。

おせっかいを具体的な表現で伝える

単に「おせっかい」といっても、人によって受け取り方は様々です。ひとつの言葉で表現するのではなく、前向きな印象を与えるように工夫しましょう。
「人が好きすぎておせっかい」「話好きなせいでおせっかい」といったように、プラスの要素を含んだ言葉と組み合わせるのもいいでしょう。単に「おせっかい」と答えるよりは、マイナスに響きません。
また、同じような意味で別の言葉を用意しておきましょう。「優しすぎる」「面倒見がいい」「人との垣根があまりない」などの言い回しで、面接官の評価にマイナスがつくのを防ぎます。
「実は、おせっかいとよくいわれます。なぜなら、私は周りの人が傷ついている姿を見るのが嫌いで」と、結論と理由を常にセットで話せば、より相手に具体的に伝わり、好印象に転じることも期待できます。

自分の問題点に向き合っていることを伝える

短所を述べるだけでは投げやりな印象を与えかねません。そもそも、「自覚があるならどうして直さないのか」と聞かれると、それまでです。面接では、自分なりに問題点と向き合っていることを伝えましょう。
おせっかいに関しては、「自分でもいけないとはわかっています」と切り出すのもひとつの手です。そのうえで、「親切にするだけが相手のためになるのではない、と学びました。相手を信頼しているからこそ、あえて放っておくのもコミュニケーションなのではないかと思いました」というように、短所をどう分析して改善しようとしているのかも言葉にします。

おせっかいはただの短所じゃない?

面接官からすれば、おせっかいは必ずしも欠点とはいいきれません。どんな形であれ、他人と向き合おうとしている人間は好ましい存在だからです。周囲への関心の強さや変化に敏感な傾向があると印象づけられ、組織にとっては前向きな人材と評価されることも少なくないでしょう。問題を無視して楽な立場に逃げようとする人材のほうがよほど不適格です。

いかなる短所にも、裏を返せば長所になる可能性があります。面接では不安にならず、自信を持って答えましょう。シミュレーションを重ねた末に話せば、必ずしもマイナス評価になるとは限りません。

短所があろうと、自信を持っていい!

短所とはいえ、長所と一貫性を持たせることで、好印象を与えるチャンスがあるならそれも自己PRのひとつです。そして、自己PRを行ううえで自信というのは非常に重要なものです。短所があることに不安を覚え、自信を持って自分をアピールすることができないとしたら、その心配は無用です。短所は誰にでもあるものですし、だからこそ人は魅力的ともいえます。

短所も見せ方次第では好感度アップになりえます。アニメやドラマの主人公が優れた能力の持ち主とは限らず、欠点も持ち合わせた人間味のある人物であったりするように、人の魅力は能力だけではありません。
自分の短所を分析し克服するための具体的な対処法や姿勢があれば、「仕事に対する熱意や向上心」という好評価にもつながります。
幸い現在の採用活動では、「即戦力」だけでなく、人柄を重視する「ポテンシャル採用」が積極的に導入されています。自分の短所に向き合ったうえで誇れる部分は誇り、自信を持つことができたらきっと良い結果が期待できるでしょう。

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