セクハラやパワハラなど、現代社会ではさまざまなハラスメントが問題として取り上げられていますが、「オワハラ」という言葉をご存じでしょうか。オワハラは「就活終われハラスメント」の略語であり、内定を出す企業側が、学生の就職活動を妨害する行為のことを指します。
企業側は内定者に辞退されると、優秀な人材の確保が難しくなってしまうため、待遇面を充実させるなどさまざまな対策を講じています。しかし、中には就活生に大きなストレスを与えるような、行き過ぎた対策を講じる企業も見られるようになり、オワハラという言葉が浸透していきました。
そこで今回は、オワハラの実例や対策についてご紹介します。

【実例その1】内定を出す代わりに、他社の辞退を要求する

中には最終選考の際に、「他社の内定を辞退すれば、うちの会社から内定を出す」といった言葉で、就活生の心を揺さぶる企業が見られます。嘘をつくとトラブルに発展することもありますし、断ると評価を落としてしまう恐れがあるため、就活生にとってはストレスを感じやすい言葉でしょう。
このような言葉に対しては、「御社で働きたいと思っております」のように、現在の心境を伝える返答を意識してみましょう。「他社の内定を断ります」「御社で働きます」など、確約と受け止められる返答をすると、後々その企業の内定を断りづらくなってしまうため注意が必要です。

【実例その2】返答に期限を設ける

「1週間後に内定承諾の返事が欲しい」といったように、期限を設けて就活生を揺さぶる企業も存在しています。他社の選考を受ける前に期限が設けられると、就活生はどちらを選ぶべきか深く悩んでしまい、大きなストレスを感じます。
そのような場合は、素直に「納得できるまで考えさせて欲しい」といった自分の意思を、企業側に伝えてみるのも手段のひとつです。内定の承諾を焦らせるということは、「その人材が欲しい」という気持ちの表れでもあるため、企業によっては期限の延長といった措置を講じてくれることもあります。
また、内定承諾書に記入したとしても、そこに法的拘束力はありません。素直な気持ちを伝えることが不安な方は、とりあえず内定承諾書を記入する手段を考えてみても良いでしょう。

【実例その3】他社への就職活動を妨害する

内定者旅行などの予定を組み、就活生のスケジュールを拘束して他社の選考を妨害するようなケースも見られます。スケジュールが拘束されると、就活生は自由に就職活動を進めることが難しいでしょう。
ただし、説明会や懇談会、内定者旅行などについては、参加を断ったからといって、必ずしも内定を取り消されるわけではありません。参加必須のイベントもありますが、欠席できるようなイベントも見られるため、参加の辞退を選択肢として考えてみましょう。
辞退する際には、文面のビジネスマナーを確認した上で、欠席メールを作成することが大切です。

まとめ

就職活動において、就活生の立場は決して弱いものではありません。人材の確保に悩んでいるからこそ、企業側もオワハラのような行為をしてしまうのです。
そのため、基本的にオワハラに対しては、強気な姿勢を見せることが大切なポイントになります。企業側に言いくるめられたり妥協したりすると、働き始めてから後悔してしまう恐れがあるため、今回ご紹介した実例と対策をしっかりと確認しておきましょう。