エントリーシートが書けない3つの理由とは?対策とを解説【例文あり】

就活をするにあたって学生が最初にぶつかる壁が、エントリーシート(ES)ではないでしょうか。エントリーシートは就活の時に初めて目にするものなので、書き方がわからない学生が多いのも無理はないでしょう。

今回は、エントリーシートが書けない方に向けて、エントリーシートの書き方や内容について紹介します。この記事を読めば、あなたらしい受かるエントリーシートが書けるようになります。

エントリーシートが書けないと悩む就活生は多くいる

「自分には長所がないのかもしれない…」「経験が少なくて何もアピールできない…」

あなたは、エントリーシートが書けなくてこんな風に落ち込んでしまっていませんか?エントリーシートが通らないと面接に進むこともできませんし、「このまま就活に失敗してしまうかも…」と不安になることもあるでしょう。しかし、エントリーシートが書けないからといって悲観する必要はありません。なぜなら、エントリーシートが書けずに悩む学生は多く、誰もがつまずくポイントだからです。

学生がエントリーシートで悩むのは、以下の3つのポイントです。

  • 志望動機
  • 自己PR
  • ガクチカ 

この記事では、これらの項目が書けない理由のほか、効果的な書き方や対策法を紹介していきます。書き方さえ理解すれば必ず書けるようになるので、安心してください!

エントリーシートが書けない理由

まずは、「なぜエントリーシートが書けないのか」について考えてみましょう。あなたがエントリーシートを書けない理由が特定できれば、対処法は必ず見つかります。自分がどのパターンに当てはまるのか、考えながら読み進めてみてください。

【エントリーシートが書けない理由】①自分のアピールポイントが分からない

自分のアピールポイントが分からず、エントリーシートでどんなことをPRしたらいいかが分からないという学生は多いです。何か思い浮かんでも、「自分よりすごい人はいくらでもいる」、「ありきたりすぎて差別化できない」と考えてペンを止めてしまうこともあるでしょう。

自分のアピールポイントが分からなくてエントリーシートが書けない場合は、自己分析が足りない可能性が非常に高いです。もう一度自己分析をやり直してみると、自分の強みが見えてくるかもしれません。

どんなにありきたりな長所でも、あなたの言葉でアピールができれば好印象を残すことは可能です。他人と比べようとはせず、あなたらしい内容のエントリーシートを作成していきましょう。

【エントリーシートが書けない理由】②文章力に自信が無い

「文章力に自信がないからエントリーシートが書けない」という学生も多いです。しかし、文章力で採用の合否が決まることはないので安心してください。そもそも、エントリーシートで見られているのは文章力ではなく、文章の中身です。文章力で合否が決まるのであれば、わざわざ自己PRを書かせたりせずに論文などで審査をするでしょう。

エントリーシートで大切なのは、あなたの長所を論理的に伝えることです。この記事の後半でお伝えする文章構成を使えば、誰でも伝わりやすいエントリーシートを書くことができます。文章力に自信がない方は、ぜひ参考にしてみてください。

【エントリーシートが書けない理由】③書き出しが分からない

文章を書くことが苦手な方の場合、どう文章を書き出せばいいのか分からなくて筆が止まってしまうことも多いでしょう。その場合、書き出しさえスムーズに行けば、そのあとは問題なくエントリーシートを書き進められるケースがほとんどです。

書き出しが分からない場合は、質問内容を復唱することが有効です。たとえば、「アピールポイントを教えてください」という質問の場合、「私のアピールポイントは〜」と書き出してみましょう。どんな質問でも迷わず書き出せる上に、伝わりやすい簡潔な文章になるというメリットもあります。

エントリーシートが書けない時の対策

それでは、ここからはどうしたらエントリーシートが書けるようになるのか、具体的な対策について見ていきましょう。

【エントリーシートが書けない時の対策】①自己分析をする

志望動機や自己PRを聞かれたときに何を書けばいいのか全く分からない学生は、自己分析から始めることをおすすめします。自己分析が済んでいる場合でも、エントリーシートが書けないということは自己分析が足りていない可能性が高いです。自己分析ツールを利用して多角的な観点から自己分析をやり直してみましょう。

自己分析を通して「企業選びの軸」や「自分の強み」が深められれば、志望動機や自己PRでアピールできるあなたの強みが見えてきます。詳しい自己分析のやり方はキミスカのこの記事を参考にしてみてください!

「適性検査」の受け方・結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

【エントリーシートが書けない時の対策】②企業・業界研究を行う

エントリーシートを書くうえで大切なのは、自己分析だけではありません。必ず志望する業界や企業の研究も欠かさずに行っておきましょう。企業や業界の研究を徹底的に行えば、アピールするべきポイントが見えてきます。

企業や業界の研究は、エントリーシートで役に立つだけでなく面接の対策にもなります。特に、エントリーシートや面接対策では、企業研究に重きを置くようにしましょう。企業に関する具体的なエピソードを盛り込んだ深い志望動機が書けるようになり、他の学生の志望動機と差をつけることも可能です。

こちらも詳しいやり方を下記記事にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。

業界研究とは?今すぐ始められるやり方3ステップ【おすすめツール】

エントリーシートの文章構成は全て同じ

書きたい内容が決まっても、文章をどう構成したらいいか分からない学生は多いのではないでしょうか。エントリーシートの文章構成で迷った場合は、「PREP法」を使って文章を書くことをおすすめします。志望動機も自己PRもガクチカも、すべてPREP法で書くと簡潔で伝わりやすい文章になりますよ。

PREP法は、「起承転結」ではなく「結論・理由・具体例・結論」の順で文章を構成する手法のことです。例文で詳しく見ていきましょう。

① Point(結論)
私の長所は、行動力と継続力があるところです。
② Reason(理由)
私は学校の後は、飲食店でアルバイトをしていました。そのアルバイト先で行動力を活かし、売り上げアップに貢献してきました。
③ Example(具体例)
売り上げをアップさせるためにチラシ配りやお客さんの呼び込み、新メニューの考案を進んで行いました。初めはなかなか成果が出ませんでしたが、続けているうちにお客さんが増え、売り上げをアップさせられました。
④ Point(結論)
この経験から、行動力に加えて継続力も身につけられました。貴社でもこの行動力と継続力を活かし、粘り強く新規顧客の獲得に役立ちたいと考えています。

この構成を参考に、あなたのエピソードに当てはめて自己PRや志望動機を作成してみてください。

PREP法は、社会人になっても資料作りやプレゼンで役立つことが多い文章構成の手法です。ぜひ今のうちに身につけておいてください。

エントリーシートの主な項目とポイント

最後に、エントリーシートで聞かれることが多い「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」の書き方のポイントを解説していきます。

書き出す前にチェックして、より良いエントリーシートにしましょう。

【エントリーシートの主な項目】①自己PR

自己PRというと、「人より優れたこと」や「すごい経験」でないとアピールにならないと考えている学生も多いでしょう。しかし、自己PRでは特別な経験やスキルをアピールする必要はありません。自己PRはあなたの現状のスキルではなく、性格や思考回路、潜在能力を見るためのものです。人の話をよく聞ける、小さい頃から続けている趣味があるなど、あなたにとって些細なことでも立派なアピール材料になります。

ただし、自分の長所や得意なことだけを書くのではなく、「企業が求める人材」だということをアピールすることが大切です。営業志望であれば人の話を聞けるスキルは役立ちますし、事務志望であれば同じことを続けられる継続力は役に立ちます。「自分の強みを活かしてどう貢献できるか」をアピールするようにしてください。

【例文】
私の強みは、誰とでも打ち解けられるコミュニケーション能力です。このコミュニケーション能力を活かし、家庭教師のアルバイトで多くの生徒を志望校合格に導いてきました。初めは警戒してなかなか打ち解けてくれなかった学生に対してもいつも笑顔で接し、一人ひとりに合った教え方や話し方を考えて実践しました。今までどんな家庭教師も続かなかったという子に、「先生の授業なら受けたい」と言ってもらえたときは、非常にうれしかったです。このコミュニケーション能力を活かし、貴社でも円滑な人間関係を築いていきたいと思っています。

【エントリーシートの主な項目】②学生時代に力を入れたこと

エントリーシートで必ず聞かれるガクチカも、特別な経験は必要ありません。あなたが真剣に取り組んできたものなら何でもいいので、自信を持ってアピールしてください。とくにアルバイトやゼミ、サークル活動のエピソードを選ぶ学生が多いです。

以下のポイントをまとめるようにしましょう。

  • 始めた動機
  • 活動の中でどんな問題にぶつかったのか
  • 問題をどう乗り越えたか
  • 結果として何を学んだのか 

問題にぶつかったときのあなたの行動や思考を伝えることで、採用担当者に就職後の行動をイメージしてもらえます。

【例文】
私が学生時代に力を入れたことは英語の勉強です。世界で通用する人材になりたいと考えて始めた英語の学習ですが、大学1年生の頃のTOEICでは思うような結果が出ず、何度も諦めようと考えました。しかし、このままではいけないと心を入れ替え、2年生の頃から本格的に英語を勉強しなおすことにしました。毎日英語でニュースを読み、休み時間は留学生の友達と英語で会話し続けました。その結果、大学3年生の冬には辞書なしでアメリカ旅行ができるまでに成長しました。大学で培った英語力と継続力を活かし、貴社の海外支社でも活躍したいと考えています。

【エントリーシートの主な項目】③志望動機

志望動機を書くときは、「企業の特徴」「志望企業にこだわる理由」「入社後の目標・キャリアパス」の3つのポイントを押さえておくことが大切です。とくに「志望企業にこだわる理由」については、自分がなぜその仕事に取り組みたいのかという理由を具体的に説明するようにしましょう。また、「入社後の目標・キャリアパス」を書くときは、その企業でなければできないことを書くようにしましょう。「ほかの企業ではだめ」という気持ちが伝われば、エントリーシートの通過率がグッと上がるでしょう。

【例文】
私は「一人ひとりの個性が活かせるマッチングを」という、貴社の企業理念に惹かれ、貴社を志望いたしました。とくに、ほかの企業にはないAI人材マッチングサービスの離職率の低さ、求職者と企業ともに業界トップの満足度を誇っているところに魅力を感じています。私の父も貴社のサービスを利用したことがあり、転職後は「仕事が楽しい」と笑顔を見せることが増えました。そんな父の姿を見て、私も貴社で転職者をサポートし、個性を活かして楽しく働く人を増やしたいと考えるようになりました。入社後は、貴社独自のAIマッチングサービスの魅力を最大限発揮できるよう、企業と転職希望者の架け橋になりたいです。

自己PRを入れるだけでスカウトが来る就活サービスとは?

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・自分が志望している業界・職種をさらに深く知りたい
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エントリーシートが書けない理由を分析して対策しよう!

あなたがエントリーシートを書けない理由は分析できましたか。書けない理由が分かったら、ぜひこの記事でご紹介した対策法を試してみてください。各ポイントをひとつずつ押さえていけば、あなたらしいエントリーシートを完成させることができるでしょう。

エントリーシートを書くうえで大切なのは、あなたらしい内容にすることです。エピソードの大小や文章力で悩まず、あなたの性格や考え方がわかる内容になるように書いてください。