就活の「グループワーク攻略法」を人事目線で考えてみた【テーマの例付】

あなたは、グループワークが得意でしょうか。就活で多数の企業が導入しているグループワークは、多くの学生が正しいやり方を知らず苦手意識を持っています。実際にグループワークで思うような結果を残せなくて、悔しい思いをしている人も多いでしょう。

今回は、そんなグループワークの攻略法をご紹介していきます。評価されるポイントや対処法を人事目線で解説していくので、この記事を読めば、グループワークに関してより実践的な知識が身につきます。

就活の「グループワーク選考」とは?

グループワーク(GW)とは、ほかの就活生とグループを組んで提示された課題やテーマについて議論し、成果物を発表する選考のことです。

このほか、グループで行う選考には 「グループディスカッション(GD)」があります。グループディスカッションはテーマに沿ってどう討論するかを評価するのに対し、グループワークでは実際に作業し成果物を作成する過程が評価ポイントになります。グループワークやグループディスカッションは、学生のビジネスシーンにおける対応力をより具体的に評価できる選考だと言えるでしょう。

グループワークでの頻出テーマの例

グループワークでは、企業や現代社会が抱えるリアルな課題がテーマとして出されることも多いです。多くの場合、多様性や複合性があるテーマが提示されるので、答えに正解はありません。しかし、実用的で具体的な解決手段を導き出す必要があります。

以下のテーマは、グループワークでよく出されるテーマです。頻出テーマや傾向を知っておけば、グループワークの際に焦ることもなくなります。選考に臨む前にしっかりとチェックしておきましょう。

【グループワークで頻出のテーマ例】ビジネス型

実際のビジネスに近い課題の解決策を探るテーマです。課題解決に加え、裏付けや実現可能かうかどうかを示すことが大切になります。

半年で2倍集客するための方法
この商品を国内シェア1位にするための方法
新商品をテレビやネットを見ない人にも知ってもらう方法
資料をもとに最良のマーケティングプラン
当社の新商品 当社の軸になる新規事業

【グループワークで頻出のテーマ例】 課題解決型

グループで議論を行い、課題の解決方法を導き出すテーマです。さまざまな意見が出やすいテーマになっており、みんなの意見をまとめる力や創造力が必要になります。

少子化に有効な政策
日本の就活における課題と対応策
若者の離職率を下げるためにはどうしたらいいか
女性が活躍できる社会にする政策
若者の正規雇用率を上げるためにはどうしたらいいか

【グループワークで頻出のテーマ例】 選択型

テーマに関する選択肢が提示され、どちらかを選択したり優先順位をつけたりするグループディスカッションです。メンバーが「どうしてその選択肢を選んだのか」をしっかりと聴く力や、自分の意見を発言する力が必要になります。

新店舗を出すならどの地域がいいか
幅広い年代に向けた広告を出すとしたらどの媒体がいいか
リモートワークを導入するべきかどうか
学歴は必要かどうか
仕事においてスピードと質どちらが大切か
このグループで1人合格にするなら誰か

【グループワークで頻出のテーマ例】 作業型

目標を達成するためにメンバー同士で協力し合うテーマになります。スキルだけではなく、想定外の事態にどう対応するのかが重視されます。

カードの情報を頼りに街の地図を作成してください
モデル企業の新しいマスコットキャラクターを考えてください
用意してある材料でもっとも高いタワーを作ってください
モデル企業の新しいCMを作ってください

グループワークは何を評価されている?

採用担当者は、グループワークを通して学生の「思考能力」「問題に対処する能力」「コミュニケーション能力」を評価しています。テーマが含む課題を正しく判断し、自分から進んで問題に対処する能力はビジネスには欠かせない要素です。どんな風に考え、どのようにチームの役に立とうとするのかを見れば、実際のビジネスシーンでどう行動するかが予想できます。

またコミュニケーション能力や、チームでもスムーズに仕事ができる性格かどうかも大切な評価ポイントです。ビジネスではその人のスキルはもちろん、チーム全体を問題解決に向かわせる能力が必要になります。ひとりで強引に話を進めるのではなく、周りのメンバーと協力しながら行動できる「協調性」も重要視されるでしょう。
グループワーク上記の能力をアピールするためには、以下の5つのポイントを意識しましょう。

  1. グループワークに参加する意欲があることをアピールする
  2. 自分の役割をしっかりと理解した上で行動する
  3. コミュニケーションを積極的に取る
  4. はっきりと論理的に話す
  5. 意見が対立したら歩み寄りながら最善策を探る 

全てをこなすことは難しいので、このうち2つ以上をクリアできるように意識してみてくださいね。

人事目線で考えるグループワークの攻略法

それでは、人事から見たグループワークの攻略法をご紹介いきます。人事は、グループワークで優秀な学生を選んでいるのではありません。どちらかと言うと、「社風と合わなそう」「業務への適性が低そうだ」と感じた学生を見つけるためにグループワークを活用しています。

グループワークにおいて「意見を言うことが苦手」「あまり創造力がある方ではない」など、自分のスキルや性格に不安を抱いている学生は少なくありません。加えて、目立とうと意識をするあまり、自分のよさを発揮できずに落とされてしまうケースも多いです。先述したように、企業は何かに特化した優秀な学生を求めているわけではありません。仕切ろうとしなくても、自分の役割をきちんと果たせる学生は評価されます。

ここからは、グループワークにおける攻略法を役割別にご紹介していきます。自分の得意なことを活かせる役割を見つけ、グループワークで実践してみてくださいね。

【グループワークの役割】①司会

司会には、みんなに話を振り、スムーズに議論が進行できるように導く役割があります。議論を整理し、意見やメンバーをまとめてみんなが納得のいく結論を出すには欠かせない重要な役割です。司会になった人は全員から平等に意見を聞き、課題や討論するべきテーマについて方向性を示しましょう。全メンバーをまとめる役割なので、意見が割れたときは折衷案を提案したり仲介役になったりと、議論をスムーズに進める工夫ができると高評価です。

また、なかなか意見を出さないメンバーには、発言しやすい場を用意してあげることも大切です。ただまとめるのではなく、全員が議論に参加できるように気を配ることを忘れないようにしましょう。
人をまとめるのが得意な人や、人の話を聴くのが得意な人には司会役がピッタリです。

【グループワークの役割】②書記

議論が迷子にならないよう、要点などをメモにまとめながら全体を把握する役割を果たすのが書紀の役割です。メモを取るだけではなく、話が逸れたときに注意するなど、冷静に場を治められるスキルが必要になります。

まとめたメモを活用し、今までの議論を踏まえた意見を発言したり論点を整理したりすると 評価がグッと上がります。冷静に司会をサポートする重要な役割があるので、メモだけに集中せず積極的に発言できれば高評価です。

【グループワークの役割】③タイムキーパー

タイムキーパーは、時間を計りながら議論の進捗ペースを管理する役割です。適切なタイミングで時間を伝え、収束に向けて誘導しましょう。開始直後に、「10分で意見を出し、15分で意見のすり合わせ、20分で資料作成」など、大まかなスケジュールを提示してあげるとタイムオーバーすることがありません。司会の人が時間を忘れているようなら、積極的に時間を知らせて流れを管理しましょう。時間の管理に集中してしまいがちですが、自分に意見を言うことも忘れてはいけません。議論に参加しながら、時間も管理できることをアピールしてくださいね。

【グループワークの役割】④アイデアマン

アイデアマンは、議論を前進させるためには欠かせない役割です。他の業務がない分、たくさんアイデアを出して新しい発見をするヒントを提示しましょう。いい案が出れば高評価ですが、発言がずれていたりなかなか発言できなかったりすると評価してもらえないので注意してくださいね。

自分の意見を言うのが苦手な場合は進んで資料作成に参加するなど、何かひとつできることを見つけましょう。リーダーの意見を聞いたり書紀が聞き漏らしたことを教えてあげたりと、ほかの役割をサポートするのもおすすめ。全体を見て足りない部分を臨機応変にサポートできると、人事にいい印象を残せますよ。

グループワークが苦手な場合の対処法

「攻略法を見てもうまくできる自信がない」「どうしてもグループワークが苦手」という場合は、自分が何を苦手としているのかを明確にしましょう。コミュニケーションが苦手なら書記やタイムキーパーの練習をし、意見をまとめることが苦手ならアイデアマンに徹しましょう。

意見を言うのが苦手な人は、わからないことを質問してみたり、ほかの人の意見に関する感想を言ったりするだけでも大丈夫です。どんな形であれ、「参加しようとしている姿勢」を見せることが大切なのです。全て完璧にする必要はありません。自分の不得意をカバーして得意を活かせる役割が見つけられれば、誰でもグループワークを攻略できます。

就活のグループワークについてまとめ

グループワークは、中心になって議論を進める人だけが評価される選考ではありません。グループのメンバーにサポートをしたり、人に代わってわかりにくいことを質問したりと、できることはたくさんあります。自分の得意不得意をよく考え、どの役割ならできるかをしっかりと見つめ直してみましょう。

どんなテーマが提示されるか予想できないグループワークですが、頻出テーマの傾向を押さえておけば焦らずに対処できます。ぜひ事前に準備をして、後悔のないグループワークにしてくださいね。